【被災地からのコラム】4年ぶりに帰ってきた高田高校——岩手県陸前高田市 朝日新聞大船渡駐在・杉村和将

傷つき、そして多くの人に助けられたからこそ、深く感謝する気持ちが育まれてきたといいます。復興途上の街を望む教室で、生徒たちの真剣な瞳に出会いました。

 大型連休中の5月6日、岩手県陸前高田市の県立高田高校で、新しい校舎の完成をお祝いする式典がありました。
 高田高校は市内でたった一つの高校ですが、東日本大震災では校舎の3階まで津波が達し、全壊しました。校舎は海から約1㌔離れていましたが、低いところに建っていたために津波の直撃を受けたのです。建物だけでなく、生徒22人と教諭1人が犠牲になりました。無事だった生徒の多くも、家族や自宅を失いました。震災によって深く傷ついた学校の一つです。
 校舎がなくなってしまったため、生徒たちは震災の年の5月から、隣の大船渡市にある元農業高校の空き校舎を借りて学校生活を送ってきました。仮校舎での生活は約4年続きましたが、今年の春、ようやく新しい校舎が陸前高田市に完成し、生徒たちが街に戻ってきたのです。
 新しい校舎は標高約40㍍の高台にあります。校舎は4階建てで、式典が開かれた日、最上階にある1年生の教室に入らせてもらいました。今回ご紹介している写真は、その窓から見た景色です。
 遠くの山並みがきれいで、海も見えます。雄大な眺めですが、目の前に立ち並ぶプレハブの建物群を見て、すぐ現実に引き戻されました。
 立っているのは、被災して家を失った人たちが暮らす仮設住宅です。この場所は本来は高田高校の校庭ですが、震災直後の非常事態の中で仮設住宅が建てられ、今もたくさんの人が生活しているのです。
 さらに右側の山の方へ視線を移すと、山を削ってベルトコンベヤーで土砂を運び出す高台造成工事の現場も見えました。市内では今も仮設住宅で約4千人が暮らしています。これらの人たちが住む場所を新しく作る工事が、現在進行形で進んでいます。

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 校舎の窓際に立ち、この街を眺めながら思いました。
 震災から4年余り。新しい街づくりにはさらに10年、20年…いやもっと時間がかかるかもしれません。その長い道のりの中で、中心を担っていくのは若い人の力です。それはまさに、この景色を見ながら学校生活を送る生徒たちのことだと思えたのです。
 横田昭彦校長は、傷つき、多くの支援に支えられてきたからこそ、生徒たちは「感謝することの意味をだれよりも深く知っている」といいます。人のために役に立つ仕事につきたいと、将来の職業として看護師や警察官、消防士、自衛官、公務員などを具体的な目標として掲げる生徒が多いのも、最近の高田高校の特徴だそうです。

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 フィリピンの台風被害や広島の土砂災害、ネパールの地震に際しても、募金活動などで自分から動く生徒が多いといいます。
 今回のネパール地震では、見学客が多く訪れる「奇跡の一本松」の近くで生徒たちが募金をし、3日間で約53万円が集まりました。募金活動をした一人、3年生の佐々木鈴華さんは「世界中のたくさんの方に助けて頂いたので、今度は私たちが力になりたいと思いました」と話してくれました。
 街の復活には多くの困難が伴うでしょう。でも、この街はきっと復興を成し遂げる。若い人たちの真剣な目を見ながら、そう確信したのでした。

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