【被災地からのコラム】自分の体験から何をすべきか考える福島の道徳授業 朝日新聞福島総局・江戸川夏樹

原発事故でいまもプレハブ校舎で学ぶ大熊町立大熊中学2年生の道徳授業で、「避難所で、おにぎりをつくるボランティアをするかどうか」という問いに、多くの子どもが「やる」と答える中、「やらない」と選択した生徒がいました。

 道徳の授業、みなさんは覚えていますか?

 年齢がばれてしまいそうですが、私の場合はNHKの教育番組「さわやか3組」です。小学生が校内で起きる様々な出来事をへて、成長していく。いや、いったようです。恥ずかしながら、内容を覚えていないので、どう成長したのかわかりません。

 先日、福島の小中学生の道徳授業を取材しました。東京電力福島第一原発事故での全町避難により、故郷から100㌔離れたプレハブ校舎で学ぶ大熊中学2年生の授業で、取り上げられたのは「避難所で、おにぎりをつくるボランティアをするかどうか」。多くの子どもたちが「やる」と答える中、「やらない」ことを選択した生徒がいました。

 その女子生徒は震災直後の3週間、体育館で暮らしました。当時小学4年生。狭いし、音も気になるし、なにより眠れない。「3カ月にも思えた」といいます。そんな中、認知症と思われるおばあさんに話しかけられたそうです。

「どう接すれば?」ととまどっていると、看護師の女性が助けてくれた。この出会いが「やらない」という答えにつながります。

 彼女は理由をこう話しました。「たぶん震災前だったら迷わずやりますと答えていた。でも、極限の体験をして、料理ができる人が作った方がみんな満足って思うようになった。私の役割は違うところにあると思った」。

 あとで教師に聞いてみると、「『道徳は楽勝な授業。だって建前を言っとけばいいから』という生徒が多かった。でも、震災を経験したことで、必死に考えるようになった。その答えはどれも正解なんです」と教えてくれました。

 早ければ2018年度から道徳は教科になります。教科になれば評価をしなければならない。文部科学省は他の生徒と比べる相対評価ではなく、その子自身がどう変わったのかという絶対評価にするとしています。

 さて、道徳とは何を学ぶものなのでしょうか。社会ルール? 礼儀? 郷土を愛する心?私には難しすぎるので、アインシュタインの言葉を借ります。

 ―教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分の中に残るものをいう。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくること。それが教育の目的といえよう―

 10代の子どもにとって、震災を思い出すのは非常につらいことです。それでも、あえて自分自身の体験を客観的に見させ、社会で何をすべきかを浮き彫りにする。それが今の福島の道徳授業です。

 「ラッスンゴレライ! なんですのん?」

 取材を終えて帰る途中、友だちとお笑い芸人のものまねをしている姿を見ました。たぶん全国の中学生と一緒。でも、彼女は放課後の青春とともに、道徳で学んだことを思いだすのかもしれないな。そう感じながら、自分の小学生時代に流行した「ピーヒャラピーヒャラ」をうたいながら学校を後にしました。

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