【被災地からのコラム】逆境はねのけ歌い切った合唱コンクール 朝日新聞福島総局・伊沢健司

福島県の大熊町立大熊中学校と南相馬市立小高中学校の合唱部は、避難先の仮設校舎でそれぞれ練習に取り組んできました。原発事故の影響で生徒数が減り練習環境も限られるなか、運動部から応援組が加わって、この夏の合唱コンクールの舞台に立ちました。「とにかく楽しく」。逆境をはねのけて、歌いきった生徒たちの表情は達成感に満ちていました。

69回目を迎えた福島県合唱コンクールは8月28~30日、福島市の福島県文化センターで開かれました。2校の練習の様子を取材してみて、生徒たちがつくりだす歌の世界に心を打たれました。

会津若松市にある大熊中の仮設校舎。合唱部の生徒20人余りが、指を鳴らしたり手をたたいたり。歌いながらも笑顔を絶やしません。「テニス部の皆さんは、スマッシュを打つように最初の音を力強く」。練習中、合唱部顧問の酒井澄人教諭が呼びかけると、たちまち歌声は力強く変わりました。谷川俊太郎作詞、信長貴富作曲の「きみ歌えよ」。初めて聞く曲でしたが、明るい曲調とハーモニー、歌詞が染み入ってきました。

大熊中の全校生徒は43人に減り、休部になった部活動も少なくありません。合唱部は大会前だけできる「特設部」。生徒たちは様々な部を掛け持ちしています。酒井教諭は「生徒は故郷に戻れない思いを、おくびにも出さないで練習している。『歌は楽しいよ』と伝え、大熊中で合唱ができてよかったと思ってほしい」と願いを込めていました。

29日の本番。演奏を前に、指揮者の酒井教諭は生徒だけに見えるよう「変顔」をして、生徒たちの緊張を和らげました。吹奏楽部を掛け持つ部長の遠藤瞭君(3年)は「練習時間が少ないから集中して取り組んできました。本番でも楽しく歌えました」と笑顔でした。

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30日に出場した小高中の合唱部も、南相馬市鹿島区の仮設校舎で練習を続けてきました。今年は1年生が入部せず、2、3年生のみ22人。半数以上は運動部からの応援でした。顧問の小田美樹教諭は「他の部活動や勉強もあって生徒は忙しい。来年は応援組は集めないつもり。今年のコンクールが最後の出場になるかもしれない」と話していました。

だからこそ、小田教諭は「はっちゃけた、元気な曲を」とブギウギを選びました。ピアノ1台を2人で奏でる連弾を伴奏に、はねるようなリズムの歌声を響かせました。

大熊中と小高中は銅賞。東北支部大会に進める銀賞以上には届きませんでしたが、仲間と団結して練習を積んだ、この夏の経験はこの先も生きるはず。両校の歌声に感動した一人として、そう思います。

▽写真説明
ヘッダー写真:手をたたきながら歌う大熊中の合唱部=福島県会津若松市一箕町八幡
記事中写真:ホールで練習する小高中の合唱部=福島県南相馬市鹿島区

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