【被災地からのコラム】津波で犠牲になったテイラーさんの遺志を継ぐ 朝日新聞石巻支局・加藤裕則

東日本大震災では外国人も津波の犠牲になりました。その一人が、宮城県石巻市の小中学校で英語を教えていた米国人のテイラー・アンダーソンさん(24)です。万石浦小から自宅に帰る途中、被災したらしい。痛ましく、悲しいことですが、テイラーさんの遺志はたくさんの人に引き継がれています。

今年9月11日、米ニューヨークでテイラーさんを追悼する音楽コンサートがありました。企画したのは、米国在住の白田正樹さんで、これまで2001年9月の同時多発テロで亡くなった日本人らをしのび、毎年9月11日にコンサートを続けてきました。

白田さんは宮城県仙台市出身です。「日米の架け橋になろうとしたテイラーさんのことを、もっとたくさんの米国人にも知ってほしい」と考え、今年はテイラーさんを追悼する意味を込めてコンサートを開きました。宮城県の知人を通じ、石巻市と、隣接する同県東松島市の大人や子どもたちでつくる「ぜってぇまげね合唱団」の約40人を招きました。


合唱団のコンサートは、中学時代にテイラーさんから英語を教わった杉山彩音さんによる手紙の読み上げから始まりました。アイドルグループ「嵐」の話で盛り上がったことなどの思い出を英語で話すと、会場からはすすり泣く声が聞こえました。合唱団のメンバーは震災後、食事や入浴などで米軍に助けられたことも紹介。「サンキュー、メルシー、ダンケ……」と「ありがとう」を意味する各国の言葉で世界中に感謝の意を伝えました。

圧巻は、総監督を務めた音楽家の寺本建雄さんが作った「みやぎ名物アイウエおんど」でした。
「アイウエ アワビに穴子にあぶら麩(ふ) 赤貝うーめんうまい~……」。カキ、ササニシキなど歌詞に出てくる言葉は自分たちが誇る、ものばかりで、心から歌えたそうです。祭りばやしのようなロック調のメロディーも米国人に受けました。白田さんは「素晴らしい合唱だった。まさに『魂の響き』だった」とたたえています。

コンサートだけではありません。テイラーさんの遺志を伝えようと両親らがつくった基金により、石巻市の学校には「テイラー文庫」がつくられています。今年4月には、9カ所目の文庫が石巻専修大学に設置されました。呼びかけた同大学職員の千葉直美さんは、地域の英会話教室を通じ、テイラーさんと交流があったそうです。日本を愛していたテイラーさんのことを学生たちにも知ってほしいという思いが込められています。

文庫の本棚をつくったのは、石巻市の木工作家遠藤伸一さんです。3人の子どもを津波で失いました。遠藤さんの子どももテイラーさんから英語を教わったそうです。みんなの思いがこもった文庫です。英語や欧米文化の解説本など異文化の理解につながる本が並んでいます。異文化を理解し、尊重し合うことはテイラーさんが思い、めざしたことです。
生き残った被災地の人たちが遺志を引き継ぎ、その輪は年々、大きくなっています。

▽ヘッダー写真説明
追悼コンサートの練習をする「ぜってぇまげね合唱団」のメンバーたち=東松島市

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