【被災地からのコラム】葛尾中生徒が「村の未来」を提案-全域避難続く福島県葛尾村 朝日新聞郡山支局・高田誠

福島第一原発事故で全域避難が続いている村の将来は子どもたちにかかっている――。福島県葛尾村立葛尾中学の生徒全員11人がこのほど、同じ福島県内の三春町にある村出張所を訪れ、松本允秀村長らと「村の未来を語る会」を開きました。村民を笑顔にするための1年間の活動を報告し、「感謝祭」の復活を提案しました。

原発事故まで村で営業していた豆腐屋の懐かしい味を経営者夫婦に教わって再現したり、「スクールフェスタ」を開いて村民に創作劇などを披露したり、仮設住宅を訪れてお年寄りと会話を楽しんだり。

葛尾中の生徒たちはこれまで、「総合的な学習の時間」を活用し、「どうすれば村が活性化し、村民が元気に楽しく生活できるか」を話し合い、実践してきました。

学習の一環で昨年12月に初めて開催された「村の未来を語る会」には、松本村長や課長以上の計7人が顔をそろえました。当初は緊張気味だった生徒らも、クイズを採り入れるなどしたため和やかな雰囲気に。「企画」「ボランティア」「製作」の班ごとに写真パネルなどを使って取り組みを説明しました。

「もっと大勢とつながるにはどうしたらいいか」と提案したのが、「感謝祭」の復活でした。震災前までは毎年11月に大鍋キノコ汁を振る舞うなど盛大に催されてきた村の一大イベントです。村が来春を目指す帰還開始に合わせて復活させたいという提案です。

生徒たちは感謝祭の会場でカフェを開きたいそうです。「ピザ風しみもち」「カボチャまんじゅう」などのメニューを提案。「どれがいいですか」と村幹部らに尋ね、ボードに印をつけてもらいました。

村幹部からは「食べ物は有料だと手続きがいるので無料がいい」といった実践的な助言もありました。

1年間の取り組みの感想として佐藤希さん(3年)は「普段は村の人と話す機会がなかったので勉強になった」、志賀瑞樹君(3年)は「自分たちの考えたことで行動できて楽しかった」、小橋誠也君(1年)は「原発事故前のように村民の笑顔が戻ってほしい」と語りました。

松本村長は「学校の子どもたちとこうやって話すのは初めてです。皆さんの社会のために役立ちたいという提言に感銘を受けた。葛尾村は皆さんのルーツなのでよろしくお願いします」と頭を下げました。

会後、生徒会長の松本詩絵梨さん(2年)は「普段は村のエラい人と話す機会がないのでちょっと緊張した。でもじかに話せて楽しかったし、いろいろ教えてもらいうれしかった」と、取材に対し笑顔で話してくれました。

■ ■ ■


葛尾中は葛尾小(児童10人)とともに、旧三春町立要田中の校舎を借りています。本来なら葛尾小中学校で100人近く在籍しているはずですが、多くは避難先の小中学校に区域外就学しています。

村は2016年度からの帰還開始を目指しています。葛尾小中学校は翌17年度から村で再開を予定しています。どれだけの村民が戻り、どれだけの子どもたちが村の学校に通うようになるかは分かりません。

「村の未来を語る会」で生徒たちは村の未来を生き生きと語りました。村幹部らは生徒たちを温かいまなざしで見つめ、うなずきながら聞いていました。

生徒たちのなかで将来、村職員になり、具体的に村づくりを担う人が現れたらいいなと思いました。


ヘッダー写真説明

「感謝祭の看板メニューは何がいいですか?」。葛尾中学の生徒たちが村幹部に尋ねて回った。

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