【被災地からのコラム】被災の子ら受け入れた分校、震災の記憶刻んで閉校 朝日新聞宮古支局・阿部浩明

岩手県内の小学校でただ一つ残っていた分校、岩泉町立小本小学校の大牛内(おおうしない)分校がこの春、閉校になりました。この小さな分校には、本校と小本中学校の仮設校舎が立っています。東日本大震災で被災した小中学校の児童・生徒が身を寄せて学んだ名残。今は子どもたちの声も消え、震災の記憶を刻んでひっそりとたたずんでいます。


海岸から数百㍍の場所にあった小本小本校と小本中学校にも、高さ12㍍の水門を乗り越えて津波が押し寄せました。子どもたちは校舎裏の避難階段などを使って高台へと駆け上がり、全員が助かりました。でも、校舎や体育館は浸水し、使えなくなってしまったのです。

このため内陸部の学校を間借りして授業を再開。その後、小本地区の中心部から5㌔ほど離れた山あいにある大牛内分校に引っ越し、仮設校舎を建てて授業を続けてきました。狭い敷地に小中3校が集まったので、かなり窮屈になりましたが、分校の音楽室や理科室を一般教室に替え、校庭や体育館は互いに譲り合いながら使いました。

一方で、うれしい「効果」も。分校の児童は11人だったが、本校と中学を合わせて児童・生徒は105人に膨らんだのです。「大勢の仲間の中で助け合いの気持ち、人を思いやる心が以前にも増して育まれたと思います」。先生の一人はそう振り返りました。人数が増えたことで、体育祭や学習発表会などをにぎやかに合同開催でき、小学校は入学式や卒業式も一緒にやりました。

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写真説明:分校最後の収穫祭で臼を使って餅をつく子どもたち=岩手県岩泉町小本

分校では毎年秋に、子どもたちが育てたもち米や野菜を使った料理を振る舞う収穫祭を開いてきました。分校を支え、子どもたちを見守ってくれる地域の人たちを招いて感謝を伝える伝統行事です。最後となった昨秋の収穫祭では、逆に大人たちから子どもたちに、被災校を受け入れてくれたことへの感謝の気持ちが込められました。伊達勝身町長は「被災した学校の児童・生徒と仲良くしてくれてありがとう」と分校の子どもたちにお礼を言いました。

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写真説明:校庭わきに仮設校舎が立つ大牛内分校。閉校になってシーソーも寂しげだ=岩手県岩泉町小本

今年3月。小本小学校と小本中学校が一緒に入る新しいまなびやが完成しました。4階建ての新校舎は、1、2階を小学校、3、4階を中学校が使い、校庭やプールは共用です。大震災記録室や防災備蓄倉庫も設けました。

そして下旬にはこの新校舎で、小本小の本校と分校の合同卒業式が開かれました。校舎の利用は4月からですが、窮屈な仮設校舎での学校生活を余儀なくされた子どもたちに「卒業式だけでも新しい校舎で迎えさせたい」と、ひと足早く新校舎での式となりました。

分校最後の卒業生は2人。
郷土芸能の「七ツ舞」を伝承するため1年生のときから踊ってきた山崎晃菜さん(12)は「分校ならでは伝統行事がなくなるのはさびしい。人数は少ないけど、みんなきょうだいのように仲良くやってきたので楽しい思い出ばかりです」。上野翔生君(12)は「ぼくにとって分校はいつまでも大切な存在。協力して震災を乗り越えてきたことを忘れないで、中学生活でもたくさんのことを体験したいです」と前を向いていました。


ヘッダー写真説明:新校舎の完成を祝う式典で校歌を歌う児童ら=岩手県岩泉町小本

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