【被災地からのコラム】「コラボ・スクール」の高校生らが父の日イベント。「ミサンガ」で伝える感謝の心 朝日新聞大槌駐在・星乃勇介

岩手県大槌町や宮城県女川町で放課後学校「コラボ・スクール」を運営している東京の教育NPO「カタリバ」は、主に高校生を対象に、キャリア教育の一環として、身近な社会問題の解決策を考えさせる「マイプロジェクト」という活動を進めています。その活動に参加している大槌町の地元の高校生が6月、父の日に合わせて、大切な人との思いをつなぐイベントを催しました。


主催したのは「Please つたつた」。大槌高校生の有志7人で作るグループで、今年2月に発足しました。呼びかけ人は2年生の黒沢亜美さん(17)。中学生の頃からコラボ・スクールに通ったのが縁で、マイプロジェクトに出会いました。

黒沢さんがグループを作るきっかけになったのは、「思いを言葉にうまくできない」と訴える友人の多さでした。スマートフォンの普及が一因かもしれないと感じることもあります。黒沢さんは「自分が手仕事で作ったものを渡せば、自分の思いを伝える一助になるのではないか」と考えました。共感した同級生と今年2月、「つたつた」を立ち上げました。

父の日のイベントは、手首にまく色鮮やかなお守り「ミサンガ」と、千代紙で箸置きを作ることにしました。それをお父さんや大事な人に渡し、日頃の感謝を伝えてもらいたいと考えました。

場所は、町内のショッピングセンター。日曜午後とあって、子連れは少なくありません。ところが、イベントへの参加を呼びかけても、なかなか立ち止まってくれません。それでもあきらめず声をかけるうちに、高齢者や小学生が興味深げにのぞき込みました。黒沢さんはお年寄りにミサンガの作り方を丁寧に教え、仲間も小学生に箸置きの折り方を手取り足取り指導しました。

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写真説明:お年寄りにミサンガの作り方を教える黒沢亜美さん(中央)

「父はもういないけれど、ミサンガを身につけることで感謝の心を持ち続けたい」(70代女性)、「いつもお仕事お疲れ様って言って渡す」(小学5年生)…… 様々な感想が返ってきました。

「つたつた」メンバーの1人、2年の岩間麗華さん(17)は震災で祖母が行方不明のままです。震災の時は小学生。反抗期真っ盛りで、祖母にもつらく当たったこともしばしば。本心では、ずっと謝りたかったそうです。「このイベントを通して、私も祖母にごめんね、という思いを伝えたいのです」

黒沢さんも自宅が被災し、震災から5年以上経ついまも、家族と仮設住宅に住んでいます。6月には、復興庁が東京で開いた、被災3県の高校生がまちづくりへの取り組みを報告する集会で、学校代表としていまの町の復興状況を堂々と発表しました。「震災を経験していなければ、ただ漫然と高校生活を送っていたと思います。まちづくりも、人と人とを結ぶお手伝いも、考えることもなかったでしょう」

岩手県の被災地はいま、仮設住宅の集約化が進んでいます。インフラの復旧がやっと軌道に乗り、自宅再建や、災害復興住宅への入居が本格化しています。しかし、これまで仮設住宅などの避難先で培ってきたご近所づきあいをいったん失うことから、コミュニティの形成が大きな問題になっています。

新しい住まいや生活で、近隣との関係をどう円滑に築くか。

震災体験を血肉に変えた若者がいま、汗をかこうとしています。


ヘッダー写真説明:小学生とミサンガを作る岩間麗華さん(右)

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