【東北女子のおすすめグルメ情報】仙台 crépuscule café(クレプスキュール・カフェ)
こんにちは。今回ご紹介するのは、せんだいメディアテーク内にある「crépuscule café(クレプスキュール・カフェ)」です。
▲ガラス張りの建物は、建築家・伊東豊雄の代表作品
ガラスに定禅寺通りの空やケヤキ並木が映る、特徴的な建築「せんだいメディアテーク」。仙台市の複合文化施設となっており、crépuscule caféはその1階にあります。
カジュアルな服装できびきび働く店員さんたち。レジのお姉さんのおしゃれなピアスに気を取られたりしながら、メニューを選びます。ディナー以外は確かカウンターで注文するスタイルです。
▲カフェから見渡せるオープンスペース
開放的な店内からは、ピサの斜塔のように曲がった柱やエレベーターが見えます。柱の向こうのオープンスペースでは、講演会や音楽演奏をやっていることもしばしば。
10時から21時半まで営業しているので、どんな使い方もできるのがうれしい! ランチもディナーも洋風の軽食としてはしっかりしているし、スイーツも豊富(ワッフルがおいしいですよ)。お酒もいろいろ。
▲お店「BRUSSELS」はベルギービールの聖地ですが…
このカタログを手に取ってみると、« la vérité est dans la bière belge »(真実はベルギービールの中に)なんて気の利いた文句が書かれている。どうやらこのカフェ、神田にある日本で最初のベルギービール専門店、1986年創業のBRUSSELS(ブラッセルズ)の系列みたい。BRUSSELS系列は、東京に5店舗あるほかにはここ仙台の1店舗のみです。
▲確かにベルギービールのメニューが豊富だ
個人的には、このカフェの何よりいいところは、作業ができることだと思っています…。子供連れのお母さんやビジネスマン、学生、老夫婦の方々などみんな訪れるカフェ。上階の市民図書館で借りた本を読んでいる人がいると思えば、多少盛り上がって喋っているグループもいるけれど、オープンスペースなので雑音は雑音が吸収してくれる。鳥の声、子供の声、BGM。逆に言うと、キーボードの音や辞書を引く音を気にする必要もない。
私は、カフェによっては、できるだけ携帯を見ず、首筋と背筋を伸ばして読み物か書き物しかしないことにしている。とんだ偏屈美学だよ! でも、それはそうしないとお店の雰囲気を壊しうると思うからでもある。今日のように、パソコンと辞書2冊と本4冊とカメラをかばんにつめこみ、いっぱい広げて作業したいときでも、ここなら遠慮せずに来れるわ。
▲注文したコーヒーとパニーニが来ました
パニーニは生ハムとチーズ、ツナとポテト、あともうひとつ…の3種類から選べた。コーヒーはなめらかなクレマが心地よく、酸味が少なく苦味のある、私好みの味ですね。
▲パニーニ、あるいは巨大な白いいもむし
(お嫌いな方ごめんなさい、私はいもむしが好きでこう書いたのですが………)
いもむしちゃんのかわいくておいしい内臓(中身…生ハムと黄色いチーズとトマトとレタス)…。生ハムとオリーブオイルは正義だ。粉っぽさの残る白いパンもいい。粉っぽいスコーンやパンは好きなのだ。
ナイフとフォークで食べるパニーニ。「痛そうですね」「痛いのがまんしてねえ」と心の中で言いながら切り裂く。でも私だって痛いの。荷物が重いのに青の点滅の横断歩道で走ったら、見事に真ん中で派手に転んでしまって。ナイフとフォークを持つのも痛い、ペンを持つのも痛い。お互い様ね。
コーヒーと一緒で760円だったかな? このお値段なら上出来。
濃いオレンジのテーブルにも心がときめき、何枚か写真を撮った……
▲隣のミュージアムショップで求めた、秋田出身の版画家・池田修三のポストカード
▲展示会やコンサートのチラシも入手できる
▲メディアテークは館長=鷲田清一なのも魅力
今は、メディアテークの前を通ると鷲田さんの「対話の可能性」という文章が読める。市民に向けてあのような「言葉」が発されていることに私は感銘を受けてしまった。言葉への信頼、市民への信頼だと思う。ぜひカフェを目指す途中に読んでみてほしい。
最後になりますが、この日、アンティークのようなお着物を着たみなさんがいらしたのは素晴らしかったわ!
▲店内のなんたる華よ
▲この方を振り向かせたい
▲振り向いてくれた♡
撮影許可を取るという口実で少しお話しました。楽しかった♡
というわけで、crépuscule caféでした。開けた空間でみなさんも思い思いの時間の過ごし方をしてみてくださいね。
(玉田優花子)
今回ご紹介したお店の詳細データ
店名 crépuscule café(クレプスキュール・カフェ)
住所 仙台市青葉区春日町2-1 せんだいメディアテーク 1F
電話 022-716-0120
時間 10:00~21:30