【東北女子のおすすめグルメ情報】宮城 松島・cafe&bar LYNCH

ご機嫌よう、小鳥遊ユカでございます。
‪夜などはぐっと冷え込んで参りました。あなたの白魚の手がわたくしを暖めて下さらないので、仕方なくブラックレザーの長手袋を嵌める季節ももうすぐです。
‪さて今回ご紹介するお店は、珍しく仙台市内ではありません。最果ての松島にある、cafe&bar LYNCHです。
▲紛れもなくLYNCHです
‪なぜ急に松島なのか、とお思いかしら?
‪ある大好きな作品が引用している本家本元の作品に辿り着く喜び、ってありますよね。同じように、ある大好きなお店のオーナーさんが営まれているお店にも辿り着きたいもの——
‪前回の記事では愛するbar SALOMEを取り上げさせて頂きましたが、そのオーナーであるしのぶさんが経営されているお店が、このLYNCHなのです。
‪鬼才の映画監督デヴィッド・リンチへの愛情が極まった、映画好きにはとてつもない天国のようなカフェですが、
「松島で映画喫茶をやっております」
「もちろんただのオシャレなカフェとしてもお使い頂けます」
「見る人によって当店は姿を変えるでしょう」
‪と、しのぶさんは書かれております。
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▲お気に入りスペース。どなたの絵でしょう♡
‪しのぶさんはLYNCHをクローズした後、SALOMEにいらっしゃることがあります。そこでよくお話させて頂くのですが、SALOMEの九十九さんの魅力に負けず劣らず、しのぶさんも実に独特な方なのです。もちろん、良い意味で。
なんとも上手く言えないのですが、くだらないステレオタイプやジャンル分けを超越して物事を見ていらっしゃるように見えます。全てにおいて期待以上のことを仰るので、いつまでもミステリアス……
‪それから本当に良い意味で、マニアックでいらっしゃる。その最たる例である映画に関しては「1秒見逃したら観たことにならない」と仰っております。マニアックな人に悪い人はいません(いや、いるか……)
mad madre——つい英語とスペイン語を組み合わせてしまった——狂った感性と、母のような包容力を持ち合わせていらっしゃる、本当に稀有な方で、出会えたことが奇跡に思えますわ。
‪電車に乗って、この方のお店、ニッチな立地のLYNCHに行くしかありませんね。(もちろん車でも行けますけれど)
‪ロングシートが6人掛けなのか頑張れば7人座れるのか、なんとも微妙な間隔が微妙な感覚をもたらす電車に乗ります。乗車・降車の際はボタンを押さないとドアが開かないのは常識。仙台駅から30分ほど乗って、高城町(たかぎまち)で降りるとベストです。
‪高城町駅は、改札にICカードをかざす機械こそあれ、切符なら箱に入れるというなんともレトロなシステム。駅から踏切を越え、15分程度歩くでしょうか。
‪そうして突如現れるLYNCH。
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‪▲この日は夜だったので、かくも幻想的に現れました
‪真っ赤なので間違えようがない。SALOMEは内装が赤だけれど、LYNCHは外観から赤。
あまりにも圧倒的なオーラに一瞬たじろぐかもしれない。しかし、「禁断の扉は、開けるためにある」。
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▲扉を開けて左手にはカウンターがあり、
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▲ランプは店内の中央。その右にテーブル席があって
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‪▲教会のようなアーチをくぐった奥にもテーブル席がある
‪"Less is bore" と言わんばかりに、1インチの妥協もなく様々なものが配置された店内。
‪しのぶさんに、リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』のDVDとパンフレットを貸して頂きまして。そのパンフレットに記事を寄せている中森氏によれば、世の中には「いい人・悪い人」「キレイな人・キタナイ人」といった区分と同じように、「リンチな人・リンチじゃない人」という決定的区分が存在するらしいです。分かる人には一瞬で分かる「リンチ臭」というのがあると。
‪このお店の内装は「リンチ臭」という秩序で成り立っているのでしょう。とてもたくさんのものがあり、それぞれの家具にひどいこだわりと重厚感があるのはわかるが、一体、何屋さんなのかわからない。本、CD、DVD、映画のポスター、映画のパンフレット——映画屋さんか? ——そうか。
‪しかしとにかく、一定のフィルターを通されたものばかりがある安心があるのです。
‪そしてまた、異様にマニアックな店主様の脳内を丸ごと覗き見ているというか、その脳内、その中にいるという感覚もあり、ドキドキします。
——脳内でもあるが、もはや、店主様の人生そのものですらあるだろう。その人生の全てが惜しみなく、「お静かに(Silenzio)」、そうして饒舌に、詰め込まれている。
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‪▲貼り方もかわいい
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▲誤った使用法のシャンデリア(の金属部分)と、これはどなたの絵でしょう♡
‪ソファは深く座って背もたれにもたれてどこまでも埋もれてゆけるし、浅く座って前傾姿勢で物を読んだり書いたりするのにも適しています。
BGMは会話を邪魔しないように、あくまでも控えめです。色々なジャンルの曲が流れますが、しのぶさんの中ではいちいちストーリーがあるそう。例えば毎日のオープン直後は「定休が少ないからせめて」ビリー・ホリデイ。そして、夜になるにつれてサントラ、とか。
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‪▲ルネッサンスの女に心を射止められる
‪まずはコーヒーをお願いしつつ、 映画のパンフレットをおもむろに紐解く。エロティックなショッキング・ピンクやら美しい女性やら、表紙のビジュアルで選ぶにしても、どれも魅惑的で悩ましい。
‪そしてどれを取っても、文章も写真も、いちいち叫び出したいほど素晴らしい。どのページも完成された作品であり、美しく生々しく、シックで独特。その色合いや色合わせにいちいち唸る。捲るとまた唸らざるを得ない。
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▲こんなページに出会えるのも嬉しいですね
‪全ての映画を観たくなる。なんという悪の誘い……。
‪昭和を感じるレイアウトやフォントや文体(「!」がイタリック体になってるとか!)も貴重です。
‪映画を観ていてもいなくとも、台詞の抜粋や、映画評を読んでいるだけで満足する。さあ、試しに少し挙げてみますけれど、これであなたもこのお店の「趣味の良さ」を理解できるはずですわよ。
‪「美学の系譜に並べられる無動機の暴力」
‪「窃盗癖とマゾヒスティックな性癖を持つ魅惑的な人妻」
‪「限りない寛容さと、無意識の優しさについて」
‪「傷の癒えた娼婦ノエミは自分を食い物にした売春組織に鉄槌を食らわす」
‪「その年齢特有の純粋さと恐れを知らない美」
‪「偉大な芸術は、罪悪感や憧れから生まれ、セックスや愛がからみあってる」
‪「すると私はミス・中西部/真夜中のレジの女王
(Suddenly I’m Miss Midwest/Midnight checkout queen)」
‪「抒情・余情・リズムなどの諸事情」
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▲ヴィーナスの生まれるところ
‪永遠に楽しんでいるとコーヒーが来た。
‪一杯ずつ豆を挽いているというコーヒーは、酸味より心地よい苦味が来て、透明感と濃さを同時に感じられ、とても美味しいです。
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‪▲諸事情で写真を撮れなかったため、絵ですみません……
‪ミルクのセットが審美的だった(一度行かれてみればわかります)ので記録した。そしてミルクを入れてもコーヒーの心地よい苦味が損なわれなくて、嬉しい。
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▲美学のある器選びですよね
内装や食器など、これまではSALOMEの全てをSALOMEらしさと思っていましたけれど、ここに来ると、SALOMEらしさの一部はLYNCHらしさだったのだ、と気づかされます。
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▲これは以前、LYNCHでLUNCHしたときのもの
お食事も頂きましょう。オムライスもリピートしたいけれど、初めてのものも試したく、パスタとピザで迷ってピザにしました。お勧めのものをお聞きしたら、和風マヨたまピザだそうで。「でもみんなマルゲリータを頼みます」と仰ったので、捻くれ者として、喜んでマヨたまピザを頼む。
‪1枚は大きめだそうですが、テイクアウトにもできるとのことで、遠慮なく。「明日の朝にでも」と仰るのがまたなんともしのぶさんらしく、優雅です。
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‪▲来た! 姿も彩りも裏切りません
‪手術台のような青いお皿の上に、手作りのクリスピー生地のピザ。しのぶさんのお好きな映画の画面のように美しい。
‪3種のピーマンとチーズの絵画的な平面の中央に、卵の白身の患部と、黄色い血のごとく流れ出た黄身。そこにメスを——入れる。
‪お醤油の香ばしさと卵の生々しい舌触り——真似できそうで真似できないお味。ああ、とても美味しいし落ち着く。本当に大きかったら明日の朝食にしようと思っていたけれど、見事に全部頂いてしまった。
‪噂によると、ご自宅では一切お料理を作らないらしいしのぶさんの美味しいものが、ここでは存分に頂ける。なんという贅沢……。
‪こうして、見て、読んで、飲んで食べて、話して(あるいは話さなくても、もちろん)時間が数時間単位で過ぎてゆくのです。あらゆる欲望が満たされてゆくに違いありません。
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▲トイレも必見
トイレは、『ツイン・ピークス』といえばおなじみのRed Room。愚かにも床の写真を撮り忘れてしまったのですが、あの白と黒の幾何学模様も完璧に再現してあります。
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▲皆様もLet’s Rock
‪では、最後に取っておきのものをご紹介しますわネ。
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▲皆様ご存知の、この本
‪ほぼ唯一の映画雑誌、というより映画好きなら避けて通れないオタクのバイブル『決定版 ツイン・ピークス 究極読本』という別冊映画秘宝に、LYNCHが掲載されたのです!
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▲ほんとに載ってる!
DAVID LYNCHとcafe&bar LYNCHの相思相愛が世界に公認されたということですね。
しかも、LYNCHはこの秋(2018年9月)で5周年だったそうで! なんともおめでたい。
揺るぎないオタク魂に、心から敬愛を捧げたいと存じます。
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▲入口付近のオブジェもロマン
‪美しく汚れた袋綴じのごときLYNCHは、『デヴィッド・リンチ』という一冊の本の巻末に位置しています。
世の中には二種類の人間がいる——袋綴じを手で破くひとと、袋綴じをナイフで切るひとである。
さあ、あなたの秘匿の隠れ家に、いかが?
‪(小鳥遊ユカ/冒頭写真撮影 : Saito Hiroki様)
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店舗情報
cafe&bar LYNCH(リンチ)
Address: 〒981-0212 宮城県宮城郡松島町磯崎寺長田80-121
Tel: 0223543743
Opening Hours: 12:00〜22:00
Closed: 水曜(変更の場合有り)→要問合せ
Price: ドリンク ¥400〜 / フード ¥780〜 / チャージなし
HP: http://cafelynch.com/
Blog: http://blog.cafelynch.com/
Twitter: @CafeLYNCH 

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