【被災地ニュース】被災地の子らへ、ベルの輪を ネットで買い物、支援の仕組み ウェブベルマーク運動

東日本大震災からまもなく5年。東北の被災地では、いまだに仮設校舎などでの授業が続いています。協賛会社のショッピングサイトで買い物をすることで、被災した学校を支援できる「ウェブベルマーク運動」では、子どもたちの学校生活を応援しています。

■一輪車で心一つ 岩手・重茂小

岩手県宮古市の東に位置し、太平洋に突き出た重茂(おもえ)半島にあるのが、同市立重茂小学校(児童98人)だ。東日本大震災では、校舎の被害は少なかったが、海沿いの丘陵地にある校庭の約3分の2には、いまも仮設住宅が並ぶ。

雑木林を削って約30メートル四方の仮設校庭が造られたが、2014年に近隣の鵜磯(ういそ)小、千鶏(ちけい)小が統合。児童数が増え、思い切り運動するのは難しかったという。13年に赴任した阿部真一校長は「子どもたちは屋内や体育館に引きこもりがちになり、体力が落ちていた。外に引っ張り出したかった」と振り返る。

注目したのが、千鶏小で盛んだった一輪車だ。狭い場所でも、子どもたちに楽しく運動してもらえる。一輪車クラブが中心になって練習を重ね、できるだけ多くの児童が乗れるよう取り組んでいる。部長の畠山愛深(まなみ)さん(6年)は「みんなで練習すると心が一つになる」と言う。

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写真説明:仮設校庭で一輪車に乗る重茂小の子どもたち=岩手県宮古市


ベルマーク教育助成財団からは今年度、ノーパンクタイヤの一輪車11台の支援を受けた。阿部校長は「学校予算ではすべてをまかなえない。ウェブベルマークは画期的な仕組みで、期待している」と話す。

■投げ、跳び、歓声 福島・金房小

ベルマークの被災校支援で、投てきフォームの練習になる「フォームロケット」や、衝撃が柔らかい「ソフトドッジ」と呼ばれるボールを購入したのは、福島県南相馬市立金房(かなぶさ)小学校だ。

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写真説明:準備運動でフォームロケットを投げる子どもたち=福島県南相馬市

同市小高区にあった同小は、東京電力福島第一原発の20キロ圏内にあった。現在は同市鹿島区の中学校校庭にある仮設校舎で、同じ小高区にあった福浦小、鳩原(はつぱら)小の子どもたちと学ぶ。

3校で65人の児童がおり、休み時間にはドッジボールや鬼ごっこなどで遊ぶことを勧めている。授業では秋はマラソン、冬は縄跳びに力を入れる。金房小の遠藤俊一校長は「福島県では、幼い時に体を動かして外で遊ぶ習慣が身につかなかった」と話す。

訪れた日は縄跳び記録会が開かれ、仮設体育館に子どもたちの歓声が響いた。記録会の前には福島県の運動身体づくりプログラムによる準備運動で、フォームロケットを投げ、縄跳びに備えた。遠藤校長は「ボールなどの消耗品はなかなかそろえられない。ベルマークの支援を有効に活用させてもらっている」と言う。

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写真説明:縄跳び記録会で元気に運動する

ベルマーク財団の被災校支援では、2015年度までに延べ1346校に総額4億735万円相当の教育設備品、教材、バス代支援などが行われた。これにウェブベルマーク運動の支援金が活用されている。

■ファンサイトや労組で参加呼びかけ

ウェブベルマークを利用した支援の動きも広がっている。フィギュアスケート羽生結弦選手のファンが自主的に運営しているサイト「Gold Wing(ゴールド ウィング)」では、約600人の会員にウェブベルマークの利用を働きかけている。

仙台市出身の羽生選手がソチ五輪で金メダルを取った際の会見で、「ここから復興にできることがあるんじゃないか」と語ったことが、ベルマークによる復興支援を始めるきっかけだったという。会員の交流会にベルマークを持ち寄り送っているが、参加できない会員にウェブベルマークの情報を発信。併せて事務局スタッフも大会のホテル予約や衣類、食料品を買う際に使っているという。

ジブラルタ生命労働組合は、約1万2千人の組合員に機関紙や組合専用ホームページで運動への参加を呼びかける。高杉譲二広報部長(35)は「自分のペースで続けられる運動を周知していきたい」と話す。

仙台東分会の横山勝紀さん(50)は、分会で使い方を説明してきた。横山さんは津波で自宅を失い、母校の中学校はいまだに仮設校舎だ。「新しく導入された学校指定機能で、母校の支援を検討している」と語る。

■仮設校舎や間借り、なお6割近く

ベルマーク教育助成財団が2015年度に支援した岩手、宮城、福島3県の小、中学校へのアンケートで、校舎が被災し使えなくなった学校の32.4%がいまも仮設校舎で生活を送っていることがわかった。

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図の説明:校舎の状況

アンケートは1~2月にウェブベルマーク協会がベルマーク財団と共同で行い、158校のうち132校から回答を得た。現在の教育環境については、震災で校舎が使えなくなった68校のうち、震災前の校舎で学習しているのは29.4%にとどまり、57.4%が仮設校舎や他校に間借りしたり、廃校になった校舎を利用したりするなど、いまも厳しい環境が続いていた。

また回答のあった132校のうち、24.2%の学校で敷地内に体育授業やクラブ活動に使える運動用敷地(校庭)がなかった。校庭に仮設住宅があるなどして、他校の校庭や近隣の公共施設、仮設グラウンドを使って運動していた。

■「マイページ登録」で学校指定が可能に

ウェブベルマーク運動に参加するには、ウェブベルマークのサイトを訪問し、買い物をするショップを選んで「この店舗へ」のボタンをクリック。ショップで買い物やサービスを申し込むと、ショップの協賛会社・協力サイトから支援金が協会に送られます。

さらに「マイページ登録」で学校登録すると、被災校支援と同時に、自分で選んだ学校に寄付できるようになりました。ベルマーク運動に参加する全国約2万8千校が対象で、登録すると、指定校と被災校に支援金が半分ずつ寄付され、指定しない場合は、被災校に支援金が送られます。バナーをクリックすると、協賛会社の協賛金から3円の支援金が被災校に送られるワンクリック募金などもあります。ウェブベルマークのURLは、https://www.webbellmark.jp/

<ウェブベルマーク運動> 公益財団法人ベルマーク教育助成財団、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、タグボート、朝日新聞社が2013年に設立した「一般社団法人ウェブベルマーク協会」(理事長=小島敏郎・青山学院大教授)が運営している。

ウェブベルマークのサイトを経由して、協賛会社・協力サイトのショッピングサイトで買い物やサービスを購入すると自己負担なく、ショップごとに購入金額の一定割合額の支援金がウェブベルマーク協会に支払われる。ウェブベルマーク協会は、その支援金をベルマーク財団に送り、ベルマーク運動の資金と合わせて、被災校支援に充てられる仕組みだ。

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図の説明:ウェブベルマーク運動の参加方法


◆ウェブベルマーク運動の協賛会社・協力サイト(50音順=朝日新聞社を除く)
協賛会社=アスクル、内田洋行、エプソン販売、キヤノンマーケティングジャパン、クレハ、シマンテック、大正製薬、テレビ朝日、ヤフー、LINE、楽天、リクルートジョブズ、リクルートライフスタイル、朝日新聞社
協力サイト=セブンネットショッピング、デル・オンラインストア、ニッセンオンライン、ベルメゾンネット


(朝日新聞 2016年2月29日)無断転載を禁じます。

ウェブベルマークとは

教育支援のパイオニア ベルマークのウェブ版

2013年9月、東北被災校支援をきっかけに始まりました。 自己負担がなく、ネットショッピングで支援金を生み出すことができる仕組みです。

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