【ありがとうメッセージ2015】様々な行事で活躍する丸椅子!岩手県陸前高田市立広田小学校

このたびは、ベルマーク教育助成財団さまから、希望した「丸椅子」を購入していただき、誠にありがとうございました。入学式や卒業式といった儀式の際、活用させていただきたいと考えています。
早いもので、あの大震災から四年九ヶ月余りが過ぎ去りました。震災当時、本校は地区の避難所や診療所、公民館、中学校が同居する「多機能複合施設」の役割を担うことになり、戸惑いの中で学校を再開してまいりました。そのような中、地域の方々の絶大なるご理解と献身的なご協力のもと、子どもたちはもちろん、保護者の方々や教職員が一丸となって、日々の教育活動を営んでいるところです。
この間、陸前高田市、そしてわが広田町の町並み、景観も大分様変わりしました。学校周辺の近況として、昨年まで目の前にあった職員室から見える大きな山が、跡形もなく削られ、広大な高台造成地が整備されました。年明けに入居予定の児童の新築中の家も見えます。校舎裏の高台造成地には、盛んに四階建ての災害公営住宅が建設中です。また、被災した周辺施設のコミュニティセンターや診療所建設のため、これまた学校直裏野山が見事に切り崩され、校地とフラットな状態となりました。建物そのものの完成予定は、平成二十九年三月です。この冬にかけて、学校周辺の道路工事がスタートする予定となっています。以上、学校周辺の主な環境変化のお知らせでした。
さて、陸前高田市全体はもとより、広田の町の復興は、まだまだ始まったばかりです。校庭には変わらず十二棟の仮設住宅が建ち並んでいます。それでも、子どもたち・教職員一同・地域の方々とともに、少しずつですが、一歩ずつ確実に前へと進んでおります。みなさまからいただいた善意を心に刻み、これからも復興に向けて歩んで参ります。
平成二十七年十二月吉日
陸前高田市立広田小学校
児童一同
校長 松村 仁
外 教職員一同
*ベルマーク財団に届いたお手紙の中から、一部抜粋してご紹介しています。